東横寺尾店で東じろう野菜まし、背脂ましを食べました。
810円。
新潟の二郎インスパイアの異端的な、東横の東じろうです。
東横は味噌ラーメンが有名ですが、醤油も塩もあります。だけど二郎インスパイアの東じろう、横じろう、肉じろうは味噌のみ。味噌ラーメンで勝負している店なので、それも当然なのかもしれませんが、二郎インスパイアとしては珍しい方でしょう。
東じろう、横じろう、肉じろうは基本的に期間限定ですが、寺尾店はたいていやっているようです。そして、野菜まし、背脂まし、ニンニクましが可能になったということで、初めて寺尾店に来ました。
東じろうを野菜まし、背脂ましで注文。11時30分までは大盛り無料ですが、野菜の量がわからないので普通盛りで。
東横が入る前は元々はなにをやっていた建物なのか知りませんが、ずいぶんと変な作りです。店内は一人客向けのでっかいテーブル席、二人がけのテーブル席、小上がりと多様な席があります。
3連休の初日の土曜、開店直後に来ましたが、私を含め全員一人客でした。東横では家族連れというのはあまり見かけませんが、しょっぱいから避けられるのでしょうか?先日行ったなおじ総本店は家族連れが多かったこと対照的です。
メニューは豊富で小上がりも広い席があるし、家族連れに向いているような気もしますが、何が足りないのでしょうか?
ということでラーメン登場。
こんもりと盛り上がったモヤシとキャベツその上にネギと背脂、チャーシューが1枚、味玉が1個。
いつもの通りに上から食べていきます。
モヤシとキャベツはしっかりと火が通っていながらも、食感は残っています。この辺は東横は上手いと思うし、好きです。
本来生食はできないモヤシなのに、ほとんど生のモヤシを提供するのはどうかと思っているので、東横のモヤシは好きです。
以前はそれほど背脂が好きというわけでもなかったのですが、新潟暮らしが長くなってきたせいか背脂がないと物足りないこともしばしばあります。そして、今回は背脂増しでちょうどいいくらい。背脂には何か中毒性、依存性があるのでしょうか。
麺は米粉入りのやつですが、米粉入りに切り替えた頃と比べると、最後までしっかりとした食感が残ります。家で雑炊を作ることがありますが、米は際限なく水を吸うんじゃないかと思うくらい、実際に最後はデンプン糊になるので、米粉は麺に向かないことは明らかなはずなのに、今ではしっかりとした麺になりました。エースコックの米粉入りインスタントラーメンも食感がすごくよくなっていて、技術的なブレークスルーがあったのかもしれません。
スープは東横らしくしょっぱい味噌ですが、豚骨の土台がしっかりとしているせいか、食べていて不安がありません。間違いないというやつです。
チャーシューは特製に載っているやつとは違うもので、チャーシューというよりも焼豚で、なんとなく安っぽい味ですが悪くはありません。
意外なことに、味玉みたいなゆでたまごみたいなのが、箸休めに効いています。
ラーメンの箸休めというと野菜メンマあたりですが、二郎インスパイアにはゆでたまごこそ箸休めになると私は考えています。
ただ、二郎インスパイアで味玉ではなく、ゆでたまごを用意しているお店は少ない。味玉だと邪魔というか、暑苦しいというか。それが味玉ではなくゆでたまごだと、ずいぶん気分が変わるのです。東じろうに載っている味玉のようなゆでたまごのようなやつは、白身に押し付けがましいほどの味がついていないので、箸休めになります。二郎インスパイアのお店に於かれましては、是非ゆでたまごを用意してもらいたく存じます。
麺は太くモヤシは載っていて味はしょっぱいし、コールも可能。これは間違いなく二郎インスパイアといえるでしょう。醤油ダレでやってしまうと東横が味噌ラーメンのお店じゃなくなってしまう、そう思わせるくらい味噌なのに完成された二郎インスパイアです。